30 秒で分かる結論:学習を断るなら ClaudeBot をブロック、見え方を保つなら残り 2 つを許可、llms.txt はおまけ
Anthropic のボットは 3 つです。ClaudeBot はモデルの学習に使われ得るウェブの内容を集めます。拒否すると今後の内容を学習データセットから除外してほしいという意思表示になり、それ以上の意味はありません。Claude-SearchBot は検索結果の質を上げるために内容を索引し、Claude-User は人が Claude に質問したときにページを取得します。このどちらかを拒否すると、ユーザーの検索結果での見え方が下がることがあると Anthropic は述べています。3 つとも robots.txt を守ると文書化されていて、非標準の Crawl-delay も含みます。
llms.txt については、Anthropic は自社の開発者向けドキュメントのものを公開していて、あなたのサイトのものを読むとは述べていません。公開ログの証拠が示すのはわずかな取得です。ページは Claude-SearchBot と Claude-User のために書き、llms.txt は読むツールのために置いてください。
Anthropic が文書化していること
出典はヘルプセンターの 1 本の記事「Does Anthropic crawl data from the web, and how can site owners block the crawler?」で、最終更新は 2026 年 4 月 7 日です。サイト運営者に必要な部分を挙げます。
- ClaudeBot は、Anthropic の生成 AI モデルの有用性と安全性を高めるために、学習に寄与し得るウェブの内容を集めます。拒否すると、そのサイトの今後の内容を学習データセットから除外してほしいという意思表示になります。
- Claude-User は Claude のユーザーを支えます。人が Claude に質問したとき、このエージェントでウェブサイトにアクセスすることがあります。無効にすると、ユーザーの質問に応じて内容を取得できなくなり、ユーザー主導のウェブ検索での見え方が下がることがあります。
- Claude-SearchBotは、ユーザー向けの検索結果の質を上げるためにウェブを巡回します。無効にすると検索のための索引ができなくなり、検索結果での見え方と正確さが下がることがあります。
- robots.txt。Anthropic のボットは robots.txt の業界標準の指示に従って「クロールしないで」という信号を尊重します。ブロックは、オプトアウトしたい各サブドメインの最上位にある robots.txt に書きます。
- Crawl-delay。非標準拡張の Crawl-delay に対応し、ClaudeBot に 1 秒の遅延を設定する例を示したうえで、適切な場合はこれを尊重して影響を最小限にすると述べています。
- IP アドレス。クローラーの IP は claude.com/crawling/bots.json で公開されています。送信元 IP がこの一覧にあれば Anthropic からのクローラーです。IP によるブロックは、正しく動かなかったり持続しなかったりするため、オプトアウトの手段としては推奨されていません。
- 回避防止。ボットは回避防止技術を尊重し、クロールするサイトの CAPTCHA を突破しようとはしません。
IP ファイルの形は OpenAI や Perplexity のものと同じで、作成時刻と IPv4 プレフィックスの一覧です。違いは、OpenAI がエージェントごとに JSON を公開するのに対し、Anthropic は 3 つのボットをまとめた一覧を 1 つ公開している点です。この記事の確認時点でファイルの日付は 2026 年 10 月 7 日だったので、変わるものとして、範囲を固定せずに取り直してください。
各ブロックが実際にすること
| ユーザーエージェント | 役割 | 拒否すると | robots.txt |
|---|---|---|---|
| ClaudeBot | 学習に使われ得る内容を集める | 今後の内容が学習データセットから除外される。引用には影響しない | 尊重、Crawl-delay も |
| Claude-SearchBot | 検索のために内容を索引する | 索引されない。検索結果での見え方と正確さが下がることがある | 尊重 |
| Claude-User | 人が質問したときにページを取得する | その質問に対して内容が取得されない。見え方が下がることがある | 尊重(と明言) |
多くのサイトが望むのは「学習には使わないでほしい、でも引用はしてほしい」で、Anthropic の分け方ならそれは 2 行の選択です。避けるべき間違いは、名前に Claude を含むものすべてに 1 つの規則をかけること。学習データから抜けるために回答からも消えてしまいます。
OpenAI・Perplexity との違い
- ユーザー取得ボット。OpenAI は、ユーザーが起こした操作なので ChatGPT-User には robots.txt の規則が適用されないことがあると述べ、Perplexity も同じ理由で Perplexity-User は一般に robots.txt を無視すると述べています。Anthropic は Claude-User を robots.txt を守るボットの中に挙げています。3 社の中でそう述べているのは Anthropic だけです。
- Crawl-delay。Anthropic は対応、OpenAI と Perplexity は文書化しておらず、Google は完全に無視します。サーバーがクロール頻度に敏感なら、robots.txt の 1 行で足りるのはこのベンダーだけです。
- 学習のオプトアウト。3 社とも学習と検索を分け、学習のブロックは見え方に影響しないと述べています。Anthropic の表現は、ブロックの意味について最も明示的です。今後の内容を学習データセットから除外する、と。
- 文書化されていないこと。Anthropic は Claude-SearchBot の再クロール頻度、robots.txt の変更が反映されるまでの時間、JavaScript を描画するかどうかを述べていません。OpenAI は robots.txt の変更に約 24 時間、Perplexity は最長 24 時間としています。1 日と見込んでログで確かめてください。
各社のユーザーエージェントをまとめた表は クローラー一覧の記事に、そもそもなぜ 3 つの役割に分かれているのかは Googlebot との比較記事にあります。
robots.txt のレシピ 2 つ
引用はしてほしい、学習には使わないでほしい。3 つのどれもワイルドカードに落ちないよう、グループを明示します。
User-agent: ClaudeBot Disallow: / User-agent: Claude-SearchBot User-agent: Claude-User Allow: /
すべて許可するが、学習クローラーの速度は落としたい。遅延は名前つきのグループに置きます。Google は無視しますし、ワイルドカードの Crawl-delay はツールを混乱させます。
User-agent: ClaudeBot Crawl-delay: 5 Allow: /
robots.txt はホストごとだということも忘れずに。Anthropic のページは、オプトアウトしたいすべてのサブドメインの robots.txt でブロックを繰り返すよう述べているので、docs.example.com と example.com にはそれぞれ必要です。
llms.txt が Claude に対して変えること
Anthropic は platform.claude.com で開発者向けドキュメントの llms.txt を公開しています。この記事の確認時点では、節ごとにまとめた 760 本の Markdown リンクの索引で、ドキュメント全体を連結した llms-full.txt と、検索用の MCP サーバーへの案内がついていました。ドキュメントを読むツール、つまりコーディングエージェント、エディタ、指示されれば URL を取得できるあらゆるものにとってこの形式が有用だと Anthropic が考えている強い証拠です。
それは、Claude のボットがあなたのサイトのファイルを読むという表明ではなく、クローラーのページは llms.txt にまったく触れていません。ログの証拠も同じ方向を指しています。このサイトの ChatGPT の記事で紹介した 83 サイト・12 週間のパネルでは、Anthropic からの llms.txt 取得は 9 回、robots.txt のリクエストは 3,120 回でした。ゼロではないが、クロール対象でもない、という数字です。
つまりこのファイルが Claude に対して変えることは 2 つあり、どちらも検索索引ではありません。1 つ目は、ユーザーがあなたの URL を Claude や Claude ベースのエージェントに貼ってドキュメントを読むよう頼んだとき、よくできた llms.txt がトップページの代わりに地図を渡せること。2 つ目は、Claude Code などのツールにこのファイルを直接指定できること。Claude-SearchBot に対する表面はページそのものです。HTML の中の文字、最初の段落の答え、すべてに日付。実際に読む相手に向けたファイルの書き方は 書き方のガイドにあります。
ログを確かめる
- アクセスログで 3 つのユーザーエージェント、ClaudeBot、Claude-SearchBot、Claude-User を検索し、それぞれ週ごとに数えます。
- サンプルを claude.com/crawling/bots.json と照合します。Claude のユーザーエージェントを名乗っていても、一覧外のアドレスからのアクセスは Anthropic ではありません。
- ClaudeBot が重すぎるなら Crawl-delay を足し、翌週の数を見ます。Claude-SearchBot がまったく現れないなら、robots.txt の手前の層(CDN やファイアウォールのブラウザ以外向け規則)がチャレンジを出していないか確かめます。
最初の確認が、静かに失敗する原因です。チェッカーはボットと同じやり方で robots.txt を取得し、Anthropic の 3 つのエージェントとほかの主要なエージェントが何を読めるかを報告します。
どのボットがサイトに届くか確認する
URL を入れてチェッカーを実行してください。robots.txt を取得し、ClaudeBot、Claude-SearchBot、Claude-User をはじめ主要な AI ユーザーエージェントが何を読めるかを、生成した llms.txt の下書きと合わせて報告します。
チェックを実行 →FAQ
ClaudeBot をブロックすると、Claude はサイトを引用しなくなりますか?
なりません。Anthropic のヘルプセンターは、ClaudeBot を拒否することは、そのサイトの今後の内容をモデルの学習データセットから除外してほしいという意思表示だと説明しています。見え方を左右するのは残りの 2 つです。検索のために内容を索引する Claude-SearchBot と、人が Claude に質問したときにページを取得する Claude-User です。こちらをブロックすると、ユーザーの検索結果での見え方が下がることがあると Anthropic は述べています。
Claude-User は robots.txt を守りますか?
守る、と Anthropic は述べています。ヘルプセンターは、Anthropic のボットは robots.txt の業界標準の指示に従って「クロールしないで」という信号を尊重すると書き、Claude-User をほかの 2 つと並べて挙げています。これは OpenAI や Perplexity がユーザー起点の取得ボットについて述べていることより強い約束です。両社のものは、ユーザーが求めたからという理由で robots.txt を無視し得ると文書化されています。
Anthropic は Crawl-delay に対応していますか?
しています。ヘルプセンターは、robots.txt の非標準拡張である Crawl-delay に対応すると述べ、ClaudeBot に 1 秒の遅延を設定する例を示しています。Google は Crawl-delay を無視するので、この規則はワイルドカードではなく Anthropic のボット名を指定したグループに置いてください。
リクエストが本当に Anthropic からのものか、どう確かめますか?
送信元 IP を claude.com/crawling/bots.json で公開されている一覧と照合します。作成時刻と IPv4 プレフィックスの一覧からなる JSON です。送信元 IP がこの一覧にあれば Anthropic からのクローラーだと Anthropic は述べています。オプトアウトには IP ブロックではなく robots.txt を推奨しています。IP をブロックするとボットが robots.txt そのものを読めなくなるからです。
Claude は私のサイトの llms.txt を読みますか?
Anthropic はそう述べておらず、クローラーの文書もこのファイルに触れていません。Anthropic は自社の開発者向けドキュメントの llms.txt を公開していますが、それはドキュメントを読むツールにとってこの形式が有用だと考えている証拠であって、Claude-SearchBot があなたのサイトのファイルを使うという意味ではありません。数えた公開ログのパネルでは、Anthropic のエージェントによる llms.txt の取得は 83 サイト・12 週間で 9 回、robots.txt のリクエスト 3,120 回に対してでした。
では Claude 向けには何をすればいいですか?
Claude-SearchBot と Claude-User を許可し、ClaudeBot は別に判断し、重要なページが HTML の文字で質問に答えるようにし、事実のすべての複製を一致させます。llms.txt は、読むコーディングエージェントやドキュメントツールのための安価な追加として公開します。そのうえでログで 3 つのユーザーエージェントを確認し、bots.json で検証してください。
次に読む
- → AI クローラー一覧と robots.txt の書き方 (各社のエージェントを 1 つの表に)
- → AI クローラーと Googlebot は何が違うのか (学習・検索・ユーザー取得がなぜ別の役割なのか)
- → ChatGPT は llms.txt を読んでいるのか (上で引いたログ調査)
- → Learn の記事一覧